本日は春の彼岸の入りです。

本日は春の彼岸の入りです。🙏
 【暑さ寒さも彼岸まで】と云う諺も有るように、日本の風習の中で、夏の『盂蘭盆会(お盆)・お施餓鬼』に並ぶ、ご先祖様への供養の行事が、『彼岸会( お彼岸 )』と云われております。
 『彼岸』とは『彼の岸(かのきし)』。いわゆる『仏様の浄土』・『悟りの世界』を表します。
 私たちが暮らしている苦しみや迷いが多い世界【此岸(しがん)】から仏さまの世界に渡ることを【到彼岸( とうひがん )】と呼びます。
 日々の忙しい生活の中で、心を省みることができない私達は、彼岸(心の浄土)へ到達するために、春と秋の7日間、自らが修行、精進を重ねて、先祖への報恩感謝を表す仏教週間がお彼岸会であります。
 彼岸会は、此岸から彼岸へ思いを馳せ、彼岸へ渡ったご先祖様や仏教者の精霊の安らかならん事をお祈りするのみならず、日頃見失いがちな、自分自身の立つ此岸をはっきりと見つめ直す機会でもあるのです。🙏
 春は『ぼたもち』秋は『おはぎ』を供えることが一般的です。ぼたもちとおはぎは同じものですが、季節によって呼び名が変わります。ぼたもちは、【春に咲く牡丹の花にちなんで】・おはぎは【秋に咲く萩の花にちなんで】名付けられました。🍡
 日本では、ぼたもちやおはぎを作るために使用される小豆には、邪気を祓い、魔を除ける効果があると信じられており、同じくぼたもちやおはぎに使われるお餅にも、五穀豊穣や家族の健康を願う意味が込められています。🫘
 お彼岸は、ご先祖様や故人・生前ゆかりのあった人に思いを馳せることができる貴重な機会です。春彼岸も、基本的な準備は変わりませんが、お供え物や花を季節に合わせてお供え下さい。年に二回あるお彼岸は、一年の中でも季節が穏やかな時期でもありす。これまであまりお彼岸に参加したことがない方も、ぜひご家族でお墓参りにお出掛けしてみてはいかがでしょうか。🙏